オープン当初から閉店に至るまでの口コミや利用者の声を精査すると、同店に対する評価は非常に明確な傾向を示しています。SNSやグルメサイトに蓄積された数百件の生データを分析すると、以下のような実態が浮かび上がります。
高評価の核となっていたのは「本場ニューヨークのローワーイーストサイドをそのまま切り取ったような本物感」です。多くのパンケーキ店が写真映えを意識した過度なホイップクリームやトッピングに走る中、飾り気のない武骨なプレートと圧倒的な生地の美味しさに感動する声が全体の7割を超えていました。「甘いものが苦手でもここのパンケーキだけは完食できる」「メープルバターを水筒に入れて持ち帰りたい」といった熱狂的なコメントが象徴的です。
一方で、課題として指摘されていたのが混雑緩和の遅れと価格帯の上昇でした。表参道の行列は近隣住民や店舗との間で整列マナーに関する摩擦を生むこともあり、整理券システムの導入後も「いつ呼ばれるか分からず骨董通りから離れられない」という不満も見受けられました。また、終盤にはセット価格が2,000円台中盤に達したことで、日常使いのダイナーから「年に数回の贅沢ブランチ」へと顧客側の心理的ポジショニングがシフトしていた点も否めません。