「神7(かみセブン)」と呼ばれた創成期メンバーの中でも、前田と大島の背負った荷物の重さは突出していました。その象徴的な現場が、2010年から放送された連続ドラマ『マジすか学園』(テレビ東京系)シリーズでの共演です。
劇中ではヤンキー高校の頂点を巡る壮絶なタイマン勝負を演じ、鬼気迫るアクションと感情のぶつかり合いを披露しました。過密スケジュールと連日の撮影で体力の限界を迎える中、2人は演技という共通言語を通じて、言葉以上のコミュニケーションを深めていきました。この現場経験が、後の本格的な女優転向への強い動機づけとなったことは業界内でも広く知られています。
前田敦子が2012年に21歳の若さで卒業を決断した背景には、「表現者としての自立」と同時に「グループの未来を託せる大島優子の存在」がありました。東京ドーム公演のステージで、前田が大島に抱きついて涙を流した瞬間、2人のセンター争いは美しい融解を迎えます。そして2年後の2014年、大島がグループを旅立つ際も、前田は花束を抱えて駆けつけ、満面の笑みでその門出を祝福しました。互いの引き際を誰よりも尊重し合えたことこそが、2人の絆の真価を物語っています。