羊カットの完成度を大きく左右するのが、愛犬本来の「被毛のコンディション」です。羊のような均一で弾力のある丸みを作るためには、毛の密度とカール感が極めて重要なファクターとなります。
一般的にプードルの羊カットに似合う毛質として挙げられるのは、毛の根元からしっかりとしたコシがあり、カールの巻きが強いタイプです。毛密度が高ければ高いほど、ハサミを入れた際に美しい球体や柔らかな曲線をキープしやすくなります。毛色に関しては、ホワイトやクリーム系はまさに王道の「子羊」そのものの仕上がりになりますが、シルバーやブラック、アプリコットなどのカラーでも、絵本に出てくるようなスタイリッシュなブラックシープ風に仕上がると好評です。
一方で、毛が細く柔らかい軟毛や、ストレートに近い直毛の被毛を持つプードルの場合、ボディの毛が割れてしまったり、重力で毛先が寝てしまったりして羊特有のモコモコ感が出にくい傾向があります。その場合は、トリマーに相談してボディの毛丈をあえて短めに設定するか、トリートメントやブロー技術でボリュームアップを図る工夫が求められます。