田中裕子の名演によって、エボシ御前の放つ言葉は20年以上が経過した現在でも色褪せないエボシ様 名セリフとして多くのファンの記憶に刻まれています。
「賢しらにわずかな不運を見せびらかすな」
アシタカの呪われた右腕を見せられた際に放った一言。運命に弄ばれてなお生きる者たちを従える指導者として、自己憐憫を一切許さない冷徹な覚悟が込められています。
「すまぬ。だが、ここを攻めるにはこれしか手がなかった」
サンを狙う過程で味方の足軽が巻き込まれた際、冷静に現状を認識しつつも過ちを誤魔化さない潔いリーダーの姿が浮き彫りになります。
「神殺しは恐ろしいことだ。だが、やらねばならぬ。古い神々が滅びねば、人間は生き残れぬ」
自然の神々への畏れを抱きながらも、人間の生存圏を広げるために泥をかぶり、業を引き受ける覚悟を示した象徴的な台詞です。
「みんなはじめからやり直しだ。ここをいい村にしよう」
シシ神の首を返上し、右腕を失ったラストシーンでの言葉。絶望的な崩壊の直後であっても前を向き、民を導く真の統率者としての温かさが田中裕子の穏やかな声音から伝わってきます。