多くの日本人が無意識に使ってしまう「half-boiled egg」という表現は、英語圏では一般的ではありません。一部の地域や文脈で推測してもらえることはあっても、ネイティブスピーカーにとっては不自然な響きを与えます。茹で加減に応じた正確な言い分けは以下の通りです。
白身が固まりつつ黄身がとろりとした「半熟卵」は、英語で「soft-boiled egg」と呼びます。「soft」が柔らかい茹で加減を的確に表しています。さらに細かく「黄身が液状で流れ出るくらい柔らかい状態」を指定したい場合は、「a soft-boiled egg with a runny yolk(黄身がトロトロの半熟卵)」と描写を付け加えると完璧に伝わります。
一方、黄身までしっかりと火が通った「固茹で卵」は「hard-boiled egg」です。なお、「hard-boiled」は推理小説などのジャンルである「ハードボイルド(非情な、冷徹な、タフな)」の語源でもあります。「硬く茹で上がって感情を交えない様子」から派生した表現であり、日常英語でも非常に頻繁に使われる定番フレーズです。
半熟と固茹での中間、いわゆる「ねっとりとした半熟(黄身の中央だけが少し柔らかい状態)」を好む場合は、「medium-boiled egg」と伝えることで、シェフやウェイターに理想の茹で加減を指定できます。