ブロンズを手にマイクの前に立った松村は、しばらく言葉を探すように俯いた。そして、ゆっくりと口を開いた。「この場所に立っているのは、自分一人の力ではありません」。その言葉の裏には、彼が所属するグループ、SixTONESへの強い思いがあった。
グループとしての活動と、個人の俳優業との両立は、想像を絶するハードスケジュールだったはずだ。時に体力の限界を迎えながらも、彼が走り続けられたのは「帰る場所」があるからだという。「メンバーがいつも通りに接してくれることが、僕の救いだった」と語る彼の表情に、この日初めて、柔らかい笑顔が戻った。