しかし、誰もが成功できるわけではない。ごく一部のスター記者を除けば、多くのフリーは常に経済的な崖っぷちに立たされている。一本数千円のネット記事を量産しなければ食っていけない「ワーキングプア」化した記者も少なくない。生活の不安定さは、取材の質を低下させる悪循環を生む。
さらに深刻なのが安全保障の問題だ。紛争地での取材はもちろん、国内の反社会的勢力やカルト宗教の追及においても、彼らは常に身の危険に晒されている。万が一の事態が発生したとき、組織のバックアップがない彼らは、世間からの「自己責任」という冷酷なバッシングとも戦わなければならない。