物語終盤で読者を最も驚かせ、感動を呼んだのが、水柱・冨岡義勇との関係性です。実は村田さんは、冨岡義勇や錆兎(さびと)と同じ年の最終選別を受け、共に合格した正真正銘の「同期生」でした。
錆兎が手鬼に敗れ、多くの選別者が命を落とす中、義勇と村田さんはその過酷な選別を生き延びて隊士となりました。その後、義勇は圧倒的な才覚を開花させて「水柱」の頂点へと登り詰め、村田さんは一般隊士として地道に任務をこなす道へと分かれます。
無限城での最終決戦中、負傷した炭治郎を抱える義勇が、駆けつけた村田さんの顔を見て咄嗟に発した言葉が、ファンの涙を誘った「村田ァ!炭治郎を頼む!」という叫びでした。常に感情を表に出さず、他者と距離を置いていた義勇が、同期である村田さんの名前をしっかりと覚えており、炭治郎の命を預けるほど深く信頼していた瞬間です。この呼びかけに村田さんが男泣きしながら応えるシーンは、本作屈指の名場面として語り継がれています。