六本木けやき坂ベーカリーカフェとして不動の地位を築いたbricolage bread and coは、日本の飲食業界を代表する3つのトップランナーが手を取り合って誕生しました。フランス料理界で確固たる評価を確立する「レフェルヴェソンス」のエグゼクティブシェフ・生江史伸氏、大阪でパン好きを熱狂させ続けてきた「ル・シュクレクール」の岩永歩氏、そしてノルウェー・オスロ発祥のスペシャリティコーヒーカルチャーを日本に根付かせた「フグレン東京」の小島賢治氏です。
店名にある「ブリコラージュ(bricolage)」とは、フランス語で「日曜大工」や「身の回りにある素材を集めて自らの手で新しい価値を創り出す」という意味を持ちます。当時の対談や取材手記において、発起人たちは「工業化され均一化された食のあり方から脱却し、日本の土壌が育む豊かな恵みを直接生活者に手渡したい」と語っていました。その言葉通り、同店で使われる小麦は全種類が国産小麦(主に北海道産や九州産)であり、生産者との顔が見える直接取引によって調達されています。
レフェルヴェソンス生江史伸シェフが追求するファーム・トゥ・テーブル(農園から食卓へ)の思想と、ルシュクレクール岩永歩氏が誇る高加水・長時間発酵の圧倒的製パン技術。さらに、浅煎りで果実味豊かなフグレン東京コラボコーヒーが見事に調和することで、従来の「パン屋のモーニング」を「極上の食体験」へと昇華させることに成功しました。噂の真相とは、派手な演出によるものではなく、素材への徹底した誠実さとトップクリエイターたちの哲学が完璧に合致した必然の結果です。