なぜ熟練者は口を揃えて「壁を出すな」と警告するのか。ここにはゲームデザイン上の確率論とプレイヤー心理の罠が存在します。
行動経済学や心理学の観点から見ると、人間は「自陣が脅かされる危機的状況」に直面した際、何もしないことに強い恐怖を覚え、コストの低い安価な行動を過剰に繰り返す傾向があります。ゲーム内におけるそれが「壁キャラの連打」です。しかし、狂乱の巨神戦において壁連打は、ボスに対して「攻撃の機会をプレゼントし続けている」のと同義です。
ボスの攻撃モーション中に前線に誰もいなければ、ボスは空振りを起こして前進するだけで、波動判定そのものが発生しません。しかし、安価なモヒカンやゴムネコが足元に届いた瞬間、攻撃判定が成立し、15%のロシアンルーレットが始まります。ネットの攻略コミュニティで「ニャンピューターを使ったら開幕数分で全滅した」という報告が散見されるのは、AIが機械的に壁をフル生産し、自ら波動の試行回数を爆発的に増やしてしまった典型的な失敗例です。