便利すぎる世の中に疲れた現代人が求めたのは、泥臭いまでの「生の実感」だった。園内に一歩足を踏み入れると、スマホの画面を見つめる大人の姿はほとんどない。代わりに聞こえてくるのは、池に落ちそうになりながらロープにしがみつく子供たちの悲鳴と、それを見守る親たちの爆笑だ。全30コースにおよぶフィールドアスレチックは、決して子供騙しではない難易度を誇る。
「最初は汚れるのが嫌だったけれど、一度濡れてしまえばどうでもよくなる」と、名古屋市内から訪れた30代の会社員は笑う。着替えを用意して挑むのがこの場所の暗黙のルールであり、その不便さこそが、デジタル社会で干からびかけた五感を強烈に刺激してくれるのだ。