まだ若いのに歯茎が下がる20代の真相!自力回復の限界と正しい改善策

まだ若いのに歯茎が下がる20代の真相!自力回復の限界と正しい改善策

まだ若いのに歯茎が下がる20代の真相!自力回復の限界と正しい改善策を詳しくリサーチ! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。

「自分はまだ20代なのに、なぜ歯茎が下がって老人のような口元になってしまうのか」と強いショックを受ける人は少なくありません。しかし、現場の歯科医師が口を揃えるのは、20代歯茎下がり原因は「不潔にしていたから」ではなく、むしろ「美意識が高く、熱心にケアしすぎた結果」であることが極めて多いという皮肉な現実です。

若年層の歯茎を後退させる決定的な要因は、主に以下の5つに集約されます。

第1に挙げられるのが、過度な筆圧や硬い毛先のブラシで歯肉を削り取ってしまう「オーバーブラッシング」です。市販の硬めブラシを握りしめ、横方向にゴシゴシと力任せに磨く習慣が数カ月続くだけで、薄くデリケートな歯肉の上皮は物理的に摩耗し、目に見えて後退していきます。

第2に、就寝中のグラインディング(歯ぎしり)や、日中のスマートフォン操作・PC作業時に無意識に上下の歯を接触させ続けるTCH(歯列接触癖)です。歯ぎしり食いしばり歯茎への影響は凄まじく、歯の根元に応力が集中することで歯頸部のエナメル質が弾け飛ぶ「アブフラクション」を引き起こし、周囲の歯槽骨の吸収と歯肉退縮を一気に加速させます。

第3は、近年のマウスピース矯正やワイヤー矯正ブームに伴う「矯正後ブラックトライアングル」です。叢生(ガタガタの歯並び)を短期間で無理に並べ替えた際、歯槽骨のキャパシティを超えて歯根が骨の外側へ押し出されたり、重なっていた歯が整ったことで元々不足していた歯間乳頭(歯と歯の間の三角形の歯茎)が埋まらず、黒い隙間となって顕在化するケースです。

第4に、遺伝的素因や特定の細菌(アグリゲティバクター・アクチノミセテムコミタンスなど)によって引き起こされる若年性歯周炎(侵襲性歯周炎)の存在です。一般的な歯周病が長い年月をかけて進行するのに対し、この病態は10代後半から20代にかけて発症し、プラークの付着量が少なく見えても通常の3〜4倍の猛スピードで歯槽骨を破壊します。

そして第5に、日本人特有の骨格的特徴である「シン・バイオタイプ(歯肉や歯槽骨が先天的・解剖学的に非常に薄いタイプ)」が挙げられます。元々の土台が薄い人は、わずかな外力や炎症が加わっただけでも防波堤が決壊するように歯茎が下がりやすいのです。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。