1500m走で最も多い失敗パターンが「スタート直後の飛び出しによる中盤の激しい失速」です。400mトラックを3周と3/4周走る1500mでは、スタートの号砲とともにアドレナリンが出て最初の300mを全力に近いスピードで突っ込んでしまい、700mを過ぎたあたりで急激に足が動かなくなるランナーが後を絶ちません。
自己ベストを更新するための最大の秘訣は、最初から最後まで極力ラップタイムの乱れを抑える1500mペース配分コツ(イーブンペース走法)の徹底にあります。
例えば、男子高校生が悲願の「5分切り(4分59秒)」を狙う場合のスプリットタイム配分モデルは次の通りです。
- スタート〜300m(最初のカーブと直線):【目標60秒】周りのペースに惑わされず、8割程度の力感でスムーズに加速してポジションを確保する。
- 300m〜700m(第1ラップ):【目標80秒】呼吸とフォームのリズムを安定させ、一定のピッチを刻む。
- 700m〜1100m(魔の第2ラップ):【目標80秒】最も精神的・肉体的にきつい区間。タイムが落ちやすいため、あえて「ペースを少し上げる」意識を持って現状維持を図る。
- 1100m〜1500m(ラストラップ):【目標79秒】ラスト400mの鐘とともに残ったエネルギーを解放。ラスト150mから全力スパートをかける。
この配分を守るだけで、前半に突っ込んで後半大失速する走り方に比べて、トータルタイムが10秒〜20秒以上縮まることも珍しくありません。