今年の紅白が際立たせているのは、デジタルネイティブ世代を惹きつける最先端のJ-POPカルチャーと、長年番組を支え続けてきた演歌・歌謡曲の伝統が魅せる鮮烈なコントラストだ。NHKホールの舞台機構をフル活用した最新鋭のLED演出やXR技術が、古典的な名曲に新たな息吹を吹き込む。
テレビ放送業界全体がコア層の獲得にシフトするなか、紅白は全世代をテレビの前に釘付けにする稀有なプラットフォームであり続けている。司会の有吉弘行が醸し出す飾らない空気感と、橋本環奈の華やかで堂々とした仕切りが、両ジャンルの架け橋として絶妙なリズムを生み出していく。