発表直後、ファンの間で激しい動揺と憶測を呼んだのがキンプリ FC動画のお辞儀でした。ファンクラブ向けに配信された数分間の発表動画において、永瀬と髙橋が深々と頭を下げていたのに対し、平野、神宮寺、岸の3名はお辞儀の角度が浅く、表情も強張っていたことがSNS上で猛烈に拡散されました。
この映像を契機として急浮上したのが、当時の事務所トップであったジュリー社長(藤島ジュリー景子氏)との確執の噂です。週刊文春をはじめとする報道各社は、平野が海外進出に向けた直訴のために何度も社長面談を求めたものの、門前払いに近い形で面会を拒否され続けた内幕を報じました。事務所側がなにわ男子など関西勢のプロモーションに注力する一方で、キンプリメンバーの海外志向に対して「あなたたちには無理」と冷淡な態度を取ったとする証言も取り沙汰され、ファンの間では「事務所によって辞めさせられたのではないか」という陰謀論めいた言説まで飛び交いました。
しかし、現場の制作関係者や当時の状況を冷静に分析すると、あの動画で見られた張り詰めた空気は、単なるパワハラや一方的な排除だけで説明のつくものではありませんでした。事務所の海外戦略に対する方針転換、ドームツアーを成功させた直後の将来設計の食い違い、そして経営陣との対話の断絶が重なり、メンバー側も事務所側も修復不可能な溝を抱えたまま、カメラの前に立たざるを得ない極限状態だったというのが取材から見えてくる現実です。