今日、ネット掲示板やSNS上で「だっちゅーの」を振り返るリアルな声を集めると、「親と一緒に見ていて気まずかったが、クラスでは大流行した」「セクシーとお笑いを融合させた最初のブレイクスルーだった」というノスタルジーにあふれる声が多数を占めます。
しかしメディア文化研究の観点から検証すると、パイレーツのブレイクは日本のテレビ界における「女性グラビアアイドルのバラエティ進出」を決定づけた一方で、女性タレントの肉体的な特徴を記号化・消費する危うさの頂点でもありました。知恵袋やコミュニティのアーカイブを見ても、「胸を寄せるポーズを真似させられた女子生徒が嫌悪感を抱いた」という当時の学校現場のリアルな歪みも少なからず記録されています。
パイレーツの功績は、男性向けグラビアの閉じた世界から、ゴールデンタイムのお茶の間へセクシーさを「ポップなギャグ」として開放した点にあります。しかしその代償として、演者本人が背負った精神的負担は計り知れないものでした。だからこそ、その呪縛を振り解いて実業家と女優という自立した生き方を確立した二人の歩みは、単なる懐かしのタレントという枠を超えた重みを持っています。