小田の人生におけるもう一つの大きな転換点であり、「何があった」と騒がれる契機となったのが、2021年12月に生放送された『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』です。相方の植田紫帆とともに決勝へ進出したオダウエダは、最終決戦でAマッソ、天才ピアニストという実力派2組と激突しました。
最終審査の結果は、オダウエダが3票、Aマッソが2票、天才ピアニストが2票という、大会史上稀に見る大接戦でした。この僅差での戴冠が、番組終了直後からインターネット上を二分する騒乱へと発展します。これがオダウエダ小田の炎上の真相です。
彼女たちが披露したネタは、部屋に侵入した巨大なカニのストーカーを巡る、極めてアヴァンギャルドで不条理なコントでした。緻密な伏線回収と構成力で勝負したAマッソや、卓越した演技力と共感性の高いあるあるネタで圧倒した天才ピアニストに対し、オダウエダのネタは「理屈を超えた狂気と破壊力」に全振りしたものでした。
この結果に対し、SNSやネット掲示板では激しい議論が巻き起こりました。当時のオダウエダ小田に対するネットの反応は、大別して以下の2つに分断されました。
【批判的な視聴者の声】:「伏線や構成がしっかりしていた他2組がなぜ負けたのか」「カニのストーカーの意味が分からず、笑いのツボが掴めない」「生放送の全国大会でこのネタを評価するのは納得がいかない」といった、王道的な構成美を求める層からの反発が噴出しました。
【審査員および熱狂的ファンの声】:審査員を務めた松本人志、友近、アンガールズ田中卓志、笑い飯哲夫らは、彼女たちの放つ「型にはまらない爆発的な笑い」を高く評価しました。予定調和を破壊するナンセンスギャグの純度の高さは、プロの芸人審査員たちに強烈な刺激として届いたのです。
この「審査員と一般視聴者の笑いの尺度の乖離」こそが、オダウエダ小田が炎上した最大のオダウエダ小田の理由であり、優勝後に「何か不正やトラブルがあったのではないか」と勘違いした層が検索した背景でした。