選抜高等学校野球大会(センバツ)と全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)は、メディアの進化とともにその姿を変えつつある。球場へ足を運ぶファンだけでなく、手元のスマートフォンで一球速報を追う観客の目が、投手の酷使に対してかつてないほど敏感になった。
バーチャル高校野球やスポーツナビのライブ中継では、投手の投球数やイニングごとの内訳がリアルタイムでグラフィカルに可視化される。SNS上では「なぜあの場面で代えなかったのか」「投手を守る素晴らしい継投だ」といった戦術論が飛び交う。かつて美化された「限界を超えた続投」は批判の対象となり、指導者のガバナンス能力を測るリトマス試験紙となっている。