知恵袋やSNSなどのコミュニティを検証すると、「想像と違って育てるのが大変」「後悔しそうになった」という切実な声が散見されます。それらの要因を深く掘り下げると、3つの共通した課題が浮かび上がってきます。
1. 溢れるエネルギーと知能の高さゆえの「退屈による破壊行動」
賢く従順な気質を持つ反面、レトリバー種の豊かな運動欲求を受け継いでいます。特に生後6ヶ月から2歳頃までの成長期はエネルギーの塊です。毎日の散歩(1日2回、各30〜60分程度)が不足したり、知的な刺激が足りなかったりすると、室内の家具をかじる、無駄吠えをするといった問題行動に直結します。高い知能は「適切なしつけを行わないと、人間を思い通りにコントロールしようとする悪知恵に変わる」という二面性を持っています。
2. 毎日のブラッシングを怠ると起きる「フェルト状の毛玉地獄」
抜け落ちた毛が自然に落ちず、周囲の毛に絡まりやすいため、放置すると数日で皮膚の根元が硬いフェルト状の毛玉になります。毛玉が悪化すると通気性が失われて皮膚炎を起こすだけでなく、トリミングサロンで全身丸刈りにせざるを得ない事態に陥ります。愛らしいテディベアカットを維持するには、1日15〜20分のスリッカーブラシとコームによる丁寧なコーミングが毎日の義務となります。
3. 寿命と遺伝性疾患に対する医療リスク
平均寿命は12〜15年と中型犬として標準的ですが、大型・中型犬特有の「股関節形成不全」や「進行性網膜萎縮症(PRA)」、「フォンウィルブランド病」などの遺伝性疾患のリスクを抱えています。信頼できるブリーダーは親犬の遺伝子スクリーニングを徹底していますが、関節への過度な負担(滑るフローリングでの生活や過度な階段昇降)を避ける室内環境の整備が欠かせません。