5月の風物詩として知られる浅草三社祭をはじめ、日本全国の粋な祭礼現場において、伝統衣装の装いは重要な役割を果たす。これまで祭り装束といえば、身体にぴったりとフィットする鯉口シャツや股引きが王道とされてきた。特に株式会社寅壱に代表される老舗作業服メーカーの製品は、職人や担ぎ手たちの間で長年絶大な信頼を勝ち取ってきた歴史がある。
しかし、近年の熱中症対策や着心地の快適性を重視する風潮のなかで、風通しが良く締め付け感の少ないダボシャツスタイルが急速に支持を広げている。ゆとりのあるシルエットが通風性を生み出し、猛暑下での長時間の移動や作業を劇的に快適化する。機能性を追求した作業着が、伝統的なお祭りの装いに新たな選択肢をもたらした格好だ。