その決定的な転換点となったのが、1968年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始された鬼才・永井豪による歴史的傑作『ハレンチ学園』である。教師と生徒が繰り広げる過激なドタバタ劇と、それまでの少年漫画の常識を覆す大胆なエロティシズムは、当時の子供たちを熱狂させる一方で、大人社会に激震を走らせた。
PTAや保護者会による不買運動、果ては地域社会での単行本焼却運動へと発展したこの騒動は、昭和ポップカルチャーの歴史において最も熾烈な文化的摩擦の一つとして語り継がれている。永井豪率いるダイナミックプロダクションは、激しいバッシングの矢面に立ちながらも、既存の価値観を笑い飛ばす圧倒的なエネルギーで作品を描き続けた。