番組の名物コーナー「週刊御意見番」も、司会交代を機に確実な変容を遂げた。「喝!」と「あっぱれ!」が飛び交う昭和・平成的なスポーツ放談のスタイルから、競技の背景やアスリートの心理を論理的に掘り下げる多角的な分析へと重心が移っている。
膳場貴子はパネリストの感情論に過度に引きずられることなく、冷静なファクトと客観的なデータを提示して議論を前進させる。このスタンスは、感情の高揚や断定的な物言いに頼りがちだった従来のテレビジャーナリズムに対する、ひとつの批評としても機能している。単なるスポーツの勝敗にとどまらず、社会とスポーツの接点を浮き彫りにする対話の場へと深化を遂げた。