トコジラミに刺されたらどうする?猛烈な痒みを鎮める初動と対策

トコジラミに刺されたらどうする?猛烈な痒みを鎮める初動と対策

トコジラミに刺されたらどうする?猛烈な痒みを鎮める初動と対策の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。

深夜、暗闇に乗じてベッドの隙間から這い出てくるトコジラミ(Cimex lectularius)。この体長5〜8ミリほどの褐色昆虫は、人間が深い眠りに落ちている最中に皮膚へと口器を突き刺す。その刺咬痕は単なる虫刺され(吸血性昆虫刺咬症)の枠を超え、ときに日常生活を著しく破壊するほどの激しいアレルギー反応を誘発する。

皮膚科学の視点から見ると、トコジラミの吸血は極めて巧妙だ。吸血時に宿主の痛みを感じにくくさせる麻酔成分と、血液の凝固を防ぐ唾液成分を注入する。初めて刺された段階では免疫応答が形成されておらず、無症状で経過することも少なくない。ところが、刺咬を繰り返されるうちに体内でIgE抗体を中心とした感作が進み、激しい遅延型・即時型のアレルギー反応が一気に吹き出す。

特徴的なのは、露出した皮膚に「2〜3箇所連続して並ぶ、あるいは直線状・三角形を描くように刺される」点だ。血管を探り当てながら移動して吸血するため、腕、首、鎖骨周囲、下肢などに鮮紅色の丘疹や紅斑が多発する。痒みは刺された翌日以降にピークを迎え、強い熱感を伴いながら1〜2週間以上も持続する。掻き壊せば細菌感染を起こして化膿し、とびひ(伝染性膿痂疹)や難治性の色素沈着へと進行しかねない。極めて稀ではあるが、体質や感作の程度によっては全身に蕁麻疹が広がり、アナフィラキシー様反応を引き起こすリスクも指摘されている。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。