SNSや現場へのヒアリング調査、業界コミュニティに寄せられた現役看護師たちのリアルな給与明細の証言から、現場の生活実態を深掘りします。
「都内の個人クリニックに勤務して5年目。国家資格を取得したことで月1万5,000円の資格手当がつきましたが、基本給は21万円からほとんど上がっていません。総支給24万円で、税金や保険料を引かれた手取りは月19万円ちょっと。ボーナスは夏冬合わせて2ヶ月分なので、年収は330万円程度です。家賃8万円のマンションに住んでいるため、日々の自炊を徹底しないと生活費がギリギリです」(27歳・都内勤務・国家資格保有)
「地方の一次診療クリニックで8年間勤めています。院長の人柄は素晴らしいのですが、昇給が年に1回、1,000円しか上がりません。30歳を超えて手取りが17万円台。有給休暇も人手不足で満足に消化できず、将来の貯金や老後資金を考えるとこの仕事を一生続けるのは厳しいと感じています」(31歳・地方勤務)
こうした声から見えてくるのは、「動物看護への情熱はあるものの、経済的な将来不安から離職を検討せざるを得ない」という葛藤です。特に地方都市の小規模クリニックでは、最低賃金に近い基本給設定のまま据え置かれているケースも見受けられ、都市部と地方における地域格差も深刻化しています。