ポップカルチャーの震源地であると同時に、ここは現代外交史の舞台でもあった。2002年、当時の内閣総理大臣・小泉純一郎氏が、アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュ氏をもてなした「居酒屋外交」の現場がまさにこの店舗だ。堅苦しい迎賓館を飛び出し、飾らない和食・居酒屋のカウンターで両首脳がネクタイを緩めて談笑した姿は、世界中のメディアでトップニュースとして報じられた。
当時振る舞われた焼き鳥や手打ち蕎麦、厳選された日本酒のラインナップは、今も変わらぬ看板メニューとして継承されている。大統領が座った席には記念のプレートが掲げられ、歴史の一幕に思いを馳せながら杯を傾ける客の姿が絶えない。