山頂にそびえ立つその威容は、訪れる者を圧倒せずにはいられない。織田信長が築き上げ、本能寺の変ののちにわずか数年で灰燼に帰した幻の名城。それを史料と考証に基づいて原寸大で甦らせたのが、同園の誇る「安土城再現プロジェクト」の結晶だ。
金箔瓦が光を放つ外観もさることながら、城内に一歩足を踏み入れれば、狩野派の手による豪華絢爛な障壁画や重厚な木造建築美が広がる。最上階の天守展望台から見渡す伊勢湾の水平線は、かつて天下人が抱いた大いなる野望を直感させる絶景だ。歴史の教科書を眺めるだけでは決して得られない、五感で味わう戦国リアリズムがここにある。