かつての「清純派」という記号から完全に脱却した唐田えりかは、現在、日本の芸能界でも稀有なポジションを築きつつある。傷を負い、それを乗り越えて表現の深みへと昇華させた彼女には、従来のような表面的なヒロイン役ではなく、人間の業や痛みを抱えた複雑なキャラクターのオファーが相次いでいる。
映画関係者はこう証言する。「彼女の現場での集中力と覚悟は凄まじい。世間の目を恐れる段階はとっくに過ぎており、今はどんな過酷な役柄にも怯まない強さがある」。スキャンダルという最大の逆境を経験したことで、皮肉にも演技の説得力は桁違いに増した。