中古市場で比較検討されるメインストリームは、熟成を極めた先代「40系」と、クーペライクな意匠に進化した現行「50系」です。両者には明確な設計思想の違いがあります。
2006年から2017年まで製造された40系(特に2012年以降の後期型)の魅力は、トヨタが威信をかけて開発した「1UR-FSE型 4.6L V型8気筒エンジン」のスムーズさと静粛性です。現代のダウンサイジングターボでは味わえない、滑らかで重厚感のある走りは今なお根強いファンを持ちます。スピンドルグリルを採用した後期型はデザインの古さを感じさせず、インテリアの質感も極めて高水準です。
一方、2017年に登場した50系は、新プラットフォーム「GA-L」を採用し、走りの質感をスポーティに刷新。パワートレインは3.5L V6ツインターボ(LS500)と3.5L V6マルチステージハイブリッド(LS500h)に移行しました。低くワイドなクーペシルエットと、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」をはじめとする高度運転支援機能が最大の強みです。
「圧倒的な静粛性とクラシカルな高級サルーンの乗り味」を求めるなら40系後期、「現代的な先進安全装備とスポーティなハンドリング」を求めるなら50系が有力な選択肢となります。