ネット上の簡易的な裏技記事では「オイスターソースがない時はウスターソースでOK」と短絡的に紹介される事例がありますが、これは調理科学の観点からは明確な誤解です。
ウスターソースの主成分は野菜・果実の搾り汁に醸造酢、香辛料を加えたものであり、酸度(酸味)が高く設定されています。対してオイスターソースは牡蠣の煮汁を主原料とし、酸味はほとんど含まれておらず、甘みとグルタミン酸ナトリウムが味の骨格を成しています。
加熱してもウスターソースの酸味は完全には飛ばないため、そのまま使うと「中華風」ではなく「洋食・お好み焼き風」の着地点になってしまいます。ウスターソースを用いる場合は、必ず醤油で塩気とアミノ酸を足し、砂糖またはみりんで酸味をマスキングするのが絶対条件です。