近年、人類の負の歴史や悲劇の現場を訪れ、学びと追悼を深める「ダークツーリズム」への関心が世界的に高まっている。旧海軍司令部壕もまた、単なる観光地ではなく、平和学習と歴史検証の場として欧米やアジア圏からの訪問者が急増している。
この貴重な遺構を維持・管理し、次世代へ正しく継承する中心的な役割を果たしているのが旧海軍司令部壕保存会だ。老朽化や湿気による風化が懸念される中、保存会による地道な修繕作業やガイドツアーの運営、資料のデジタル化といった尽力が、貴重な戦争遺構を守り続けている。歴史の風化に抗い、凄惨な記憶を伝える未来への架け橋としての取り組みは2026年の今、よりいっそう重要性を増している。