彼の人生を語る上で欠かせないのが、2000年に結婚し2007年に別れを告げた元妻・大河内志保の存在だ。阪神タイガースから米メジャーリーグへと挑戦する激動の時代を、食事管理からメンタルケアに至るまで献身的に支え続けた彼女との間に、なぜ子供が生まれなかったのか。
当時、夫婦の間で子供を作らないという明確な取り決めがあったわけではない。しかし、常に挑戦の連続であり、自分自身の肉体と精神を極限まで追い込んでいたアスリート生活において、家庭に落ち着く時間を確保することは極めて困難だった。大河内自身も後にメディアで、彼の生き方を最優先に支えるパートナーとしての覚悟を語っている。
離婚の瞬間もまた規格外だった。バリ島への移住を決意した際、「今日からここに住む。オレも自分の人生を歩むから、志保も自分の人生を生きてほしい」という趣旨のメッセージで一方的に別れを切り出したという逸話は有名だ。理屈や打算ではなく、自らの直感に忠実に生きる生き様が、長年のパートナーシップに終止符を打たせた。