父の猪口孝氏は東京大学名誉教授であり、アジア太平洋地域の政治学研究における権威として世界に知られる碩学。母の邦子氏もまた、鋭い論理と温かな包容力で国内外の政策議論を牽引してきた。このような極めて稀有な知性派家庭において、どのような教育方針が貫かれていたのか。
それは決して詰め込み型の英才教育ではなかった。自分の頭で考え、社会に対して何が還元できるかを常に問いかける「自律の精神」が重んじられていたのだ。海外での生活経験や外交の最前線に触れる機会に恵まれながらも、日本の伝統的な礼節や他者への配慮を重んじる姿勢は徹底していた。双子の姉妹は互いに強い絆で結ばれ、互いの個性を尊重し合いながらそれぞれの道を模索していたという。