北海道の店頭で棚を二分しているのが、元祖の系譜を継ぐ「コアップガラナ(株式会社小原)」と、巨大飲料メーカーが道内限定で展開する「キリンガラナ(キリンビバレッジ)」です。両者は同じガラナ飲料でありながら、明確な個性を持っています。
函館工場で生産されるコアップガラナは、名峰・横津岳の清らかな天然水と道産ビート糖を使用。口に含むと、薬膳酒やルートビアにも通じる複雑なスパイスの香りと、どっしりとしたコクが広がります。古くからの愛飲者や地元住民からは「これぞ本物のガラナ」「喉越しにパンチがある」と絶大な支持を集めています。
一方、1982年に投入されたキリンガラナは、大手ならではの絶妙なバランス感覚が光ります。ガラナ特有の癖をわずかに抑え、爽快な炭酸感と柑橘系の酸味を立たせることで、現代的な喉越しを実現。道内の自動販売機で広く手に入ることから、若年層やスポーツ後の水分補給として親しまれています。
地元FM局のパーソナリティが番組内で「風邪を引いた時は熱い風呂に入ってガラナを飲んで寝る」と語るほど、道民の生活に深く溶け込んでいるガラナ。札幌市内のセイコーマートを訪れると、棚の一等地に並ぶガラナをドライバーや学生が迷わずカゴへ放り込む姿があり、単なる観光記念品ではない「現役のデイリードリンク」であることが肌で実感できます。