戴帽式とは?廃止が進む理由と2026年の最新事情を現場視点で解説

戴帽式とは?廃止が進む理由と2026年の最新事情を現場視点で解説

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看護学生にとって人生の重大なターニングポイントとされる戴帽式の意味と由来は、19世紀の近代看護の祖フローレンス・ナイチンゲールがクリミア戦争で示した献身的な精神と、中世ヨーロッパの修道女が着用した頭巾(ベール)に端を発します。看護が専門職として確立される過程において、一定の基礎知識と技術を習得した者だけにナースキャップを着用する資格が与えられた歴史があり、これが近代看護教育における「キャップ授与」の原型となりました。

式典の中心を成すプログラムは、厳粛を極めます。壇上に上がった学生一人ひとりの頭上に教員や師長からナースキャップがピンで留められ、続いて行われるのが戴帽式のキャンドルサービス(採火の儀)です。ナイチンゲールが夜暗い野戦病院の病棟をランプの灯火を頼りに見回った逸話に基づき、親火から自らの小さな蝋燭へと火を移します。この灯火は「看護の精神」「患者を照らす希望の光」を象徴しており、薄暗い講堂内に幻想的な連帯感が満ちていきます。

火を灯した全員が起立して唱和するのが、看護倫理の金字塔であるナイチンゲール誓詞です。「わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん」という一節に代表される誓約は、医師を補佐し、自立した医療人として生命の守り手となる責任の重さを自覚させます。実施されるタイミングとしては、戴帽式をいつやるか(学年・時期)という点で各校共通の基準が存在します。多くの看護専門学校や短大では、座学を中心とした基礎看護学を修了し、実際の患者を受け持つ本格的な「臨地実習(基礎看護学実習)」へ旅立つ直前の1年次の秋から冬、あるいは2年次の春に執り行われてきました。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。