合否判定の鍵を握るもう一つの要素が調査書、すなわち内申点です。仕組みを正しく理解していないと、重大な戦略ミスを犯します。千葉県高校入試の内申点計算は、中学1年〜3年の全9教科の評定合計(各学年45点満点、合計135点満点)を基本とします。
高校ごとに内申点にかける比率「K値」が定められており、学力検査(500点)と調査書の比重が異なります。例えば、トップ校群では調査書比率を0.5倍にするなど当日の学力検査重視に傾斜配分するケースがある一方、中堅校では内申点を等倍(1.0倍)として評価校もあります。
ここで実例として注目されるのが、進学校として確固たる人気を誇る千葉東高校です。現場の指導データから導き出される千葉東高校内申点目安は125点〜130点とされています。中3時の成績表で「ほぼオール5、4が2〜3個」という極めて優秀な水準です。しかし、受験掲示板やSNSでは毎年以下のような生々しい悲鳴が投稿されます。
「内申は128点あったのに、当日点が伸びず390点台で不合格だった」「模試ではB判定だったのに、本番の記述採点で削られた」――こうした声の裏にあるのは「内申点への過信」です。千葉東高校のように内申点の水準が全員高い高校では、受験者全員が125点前後を保有しているため、内申点では実質的な差がつかないという逆転現象が起こります。結果として、当日の試験で400点の大台を割り込んだ瞬間に崖っぷちへと追い込まれるのが実情です。