Yahoo!知恵袋や大手SNSのコミュニティで頻繁に交わされる議論が、「法事の香典に新札を入れてよいのか」という疑問です。葬祭ディレクターや寺院住職への取材によると、通夜・葬儀と年忌法要での意識の差が現場のトラブルを生んでいます。
「新札NG」は葬儀のみ|法要では新札(ピン札)で問題ない
通夜や葬儀では、新札を包むと「前もって死を予期し、準備していた」ように受け取られる恐れがあるため、あえて一度折り目をつけたお札を使うのが習わしでした。しかし、四十九日以降の法要は事前に日程が分かっている行事です。遺族への敬意とお祝い・供養の心を示す儀式であるため、現在では新札をそのまま包んでも失礼にはあたりません。むしろ、シワだらけの汚れた紙幣を包む方がマナー違反と見なされます。どうしても気後れする場合は、新札の中央に軽く一度だけ折り目をつけてから包むと無難です。
お札の向きと入れ方の正確な作法
中袋にお札を入れる向きには、弔事ならではの明確なルールがあります。
- お札の表裏:お札の肖像画が描かれている面を「表」とした場合、中袋の表面に対して肖像画が裏側(隠れる向き)を向くように入れます。「顔を伏せて悲しみを表す」という伝統に由来します。
- お札の上下:お札を引き出したときに、肖像画が最後に現れるよう、肖像画を下側に向けて封入します。
- 複数枚ある場合:すべてのお札の向きをピタリと揃えて重ねて入れます。向きがバラバラになっている状態は、最も不作法とされるため注意が必要です。