SNSの座席評で最も賛否が分かれるのが「第3バルコニー」の存在です。チケット発券時に「バルコニー3」の文字を見て落胆するファンも少なくありません。しかし、現場の生の声と物理的な構造を分析すると、一方的な酷評とは異なる事実が浮かび上がってきます。
第3バルコニー最大の特徴は、すり鉢状にせり出す客席の急勾配な段差と傾斜です。傾斜角度は約35度前後に達し、スキー場の上級者コースに匹敵する感覚を覚える観客も存在します。「通路を歩くのが少し怖い」「着席すると高度感で足がすくむ」という手記や口コミは、この極端な斜度から生じています。
しかし、この急傾斜こそが「前の人の座高に視界を邪魔されない」という劇的なメリットを生み出しています。東京ドームやさいたまスーパーアリーナの上層階スタンド席と比較した場合、距離感の近さは歴然としており、「バードビュー(鳥瞰図)のようにステージ全体のプロジェクションマッピングやライティング、群舞の幾何学模様が完璧に見渡せる」と絶賛するベテランファンも少なくありません。
一方で注意を要するのが東京ガーデンシアターの見切れ席の真相です。第3バルコニーの左右ウィング(サイドブロック)の最前列〜前方列では、転落防止用の頑丈な金属製手すりや強化アクリルパネルが設置されており、座高や座り方によっては手すりのフレームがステージ前方の演者と重なる視界干渉が報告されています。また、サイドの角度が深いため、メインステージの最奥やサイド袖のモニターが見えにくくなる構造的死角が存在することは認識しておく必要があります。