天然水のCMを語る上で欠かせないのが、映像と完全にシンクロする音楽の存在です。天然水CMソング歴代を辿ると、単なるタイアップの範疇を超え、アーティストの死生観や自然観が色濃く反映された名曲が並びます。
宇多田ヒカルが手掛けた一連の楽曲は、その代表例です。2016年の「道」に始まり、2017年の「大空で抱きしめて」、2018年の「Play A Love Song」、そして2020年の「誰にも言わない」に至るまで、いずれも自然の圧倒的な循環と人間の内面を描き出した天然水CM曲名と歌手の金字塔として語り継がれています。制作陣のインタビュー資料によると、彼女自身が実際に山を歩き、冷たい水に触れた皮膚感覚からメロディや歌詞の着想を得たといいます。
また、近年では折坂悠太の情緒的な歌声や、RADWIMPSとの大型コラボレーションなど、フォークからオルタナティブロック、アンビエントまで、時代の空気を敏感に捉えた選曲が際立ちます。最新シリーズにおいても、ミニマルなアコースティックギターの爪弾きや環境音に近いアレンジが採用されており、視聴覚双方から「雑味のない純粋な世界」へ誘う演出設計が貫かれています。