球界の第一線で戦い続ける人間にとって、自宅は唯一心を解放できる聖域だ。スポーツジャーナリズムの現場でも、阿部監督のプライベートにおける切り替えの早さはしばしば話題にのぼる。過酷な試練や厳しい批判に晒されることもある監督業だが、玄関のドアを開ければそこには温かい笑顔で迎えてくれる家族がいる。
メディアが迫る数々の人物ドキュメンタリーでも明かされている通り、阿部監督は自宅で料理を振る舞うことも多く、家族のためにバーベキューを仕切るなど気配り上手な一面を持つ。勝利の歓喜も敗戦の悔しさも、家族とともに分かち合い、消化することで翌日への新たな活力を生み出しているのだ。知られざるプライベートの素顔は、実に温厚で情に厚い、愛すべき一家の主である。