日常のイラスト制作で頻出する主要アイテムについて、それぞれの固有構造とシワの配置ポイントを解説します。
【パーカーのシワ】
厚みのあるスウェット生地が特徴のパーカーは、シワの数を絞り、大きな山と谷を意識します。最大のポイントは「フードの重量感」と「袖口・裾のリブのたるみ」です。フードは首の後ろにドスンと乗るため、首周りに大きなパイプシワが生まれます。カンガルーポケットの縫い目周辺にも、生地の段差による影とたるみが溜まります。
【シャツのシワ】
薄手で張りのあるシャツは、ボタンの留め位置や肩甲骨の動きに連動したシャープな引き波シワが主役です。特に腕を下ろした状態では、脇の下から胸の中央に向かって放射状に鋭いシワが走ります。腕を曲げた際は、肘の内側に細かい「くの字」の圧縮シワを重ねると質感が高まります。
【スーツ(テーラードジャケット)のシワ】
スーツは肩パッドや芯地が入っているため、カジュアル服のように無駄なシワを入れてはいけません。シワを極力減らし、肩から胸にかけての構築的なシルエットを際立たせるのが鉄則です。動いた時にのみ、背中の肩甲骨間やボタン留め部分に控えめな引っ張りシワを走らせます。
【ズボンのシワ構造】
ズボンは「股下」「膝」「裾」の3箇所がシワの集中地帯です。腰回りから股下に向かってV字の引っ張りシワが走り、膝を曲げると膝裏に強い圧縮シワ、膝頭には突っ張りシワが生まれます。ストレートやワイドパンツでは裾にクッション(たまりシワ)が大きく乗る一方、スキニーパンツでは脚の起伏に沿った細かな横ジワが連続します。