桐生という土地を紐解くうえで外せないのが、絹織物産業と歴史上の偉人たちの存在だ。かつて関ヶ原の戦いにおいて、徳川家康が陣帳の絹として桐生の旗絹を用いたことは有名な逸話である。将軍家に認められた織物の街・桐生市は、日本遺産「かかa天下-群馬の絹物語-」の構成文化財としても高い価値を誇る。
この活気ある職人の街で、手軽にエネルギーを補給でき、かつ贅沢な味わいを楽しめる食事として定着したのが「桐生そば」だ。織物工場で働く職人や商工関係者が日常的に愛食したことで、洗練されたそば文化が独特の進化を遂げることとなった。