第18話では、物語の根底を流れる巨大計画「クワイエット・ゼロ」の真の目的と、プロスペラ(エルノラ・サマヤ)の執念が明確に描かれました。クワイエット・ゼロとは、全パーメットリンクを統制下に置き、兵器やネットワークを完全に制御する平和維持システムを隠れ蓑にした、エリクトのための空間創出計画です。
データストームの狭間にしか存在できないエリクトが、身体の制約を超えて自由に生きられる新たな世界を構築すること。それこそがプロスペラの復讐であり、母としての狂気的な祈りでした。これまでの描写で示唆されていた「カリスの生体端末」「エリクトの意識の残存」といった無数の伏線が、この第18話で一つの巨大な絵図として結実しています。
プロスペラにとっても、スレッタは計画をスコア8まで進めるための「便利な娘」であると同時に、愛着を抱く存在でもありました。役目を終えたスレッタをあえてクワイエット・ゼロの中枢から遠ざけた描写には、魔女としての狂気と、母としての情愛の歪な同居が見て取れます。