館山市洲崎の海岸沿いに立つ「浜鳥居(はまとりい)」は、洲崎神社を象徴する屈指の絶景スポットです。社殿のある境内から道路を挟んだ磯辺に建てられており、鳥居の中央に東京湾の水平線、そして空気が澄み渡る日には遠く富士山の優美な稜線がすっきりと収まります。この類まれな構図から、通称「富士見鳥居」とも呼ばれ、写真愛好家や旅人の心を掴んで離しません。
特に空気の澄んだ秋から冬にかけての夕暮れ時、茜色に染まる海空とシルエットの富士山が織りなす情景は、神話の世界に迷い込んだかのような荘厳さを醸し出します。浜鳥居のすぐ近くには、三浦半島の安房守神社と対をなす「霊石(みといし・東京湾の入り口を鎮める要石)」が安置されており、古くから大自然の猛威を鎮める祈りの場として尊ばれてきました。自然の雄大さと神聖な波動が交差するこの場所は、心身の邪気を払い、新たな活力を授かる最強のパワースポットとして語り継がれています。