アーニャというキャラクターの最大の魅力であり、描き手にとって最も腕の見せ所となるのが、劇中で見せる多彩な顔芸とも言える表情の数々だ。『SPY×FAMILY』イラストの描き方をマスターする上で、基本となる4大表情のポイントを整理した。
まず代名詞とも言えるのが、企み顔の「よゆうのえみ(ニヤリ顔)」だ。この表情を描く際は、眉をハの字に下げつつ中央に寄せ、まぶたを半開きにした細い横長の目でジト目を表現する。そして口元は横に大きく開き、端をキュッと吊り上げた歪な三日月形を描くのが鉄則だ。鼻の描写を極力小さく抑えることで、絶妙な小憎たらしさと愛嬌が同居する独特のニュアンスが生まれる。
続いて定番の「わくわく・キラキラ顔」は、顔の面積の半分近くを占めるほど大きな瞳の中に、ハイライトや星の光を贅沢に散りばめるのがコツとなる。口は「ポカーン」と開いた丸みのある三角形にし、頬に斜線や楕円のチークをしっかり入れることで、無垢な子供らしさを強調できる。
さらに、予期せぬトラブルに直面した際の「白目・ショック顔」では瞳を描かず、白目の周囲に縦の黒い斜線(影)を濃く落とす。最後に、涙をボロボロと流す「号泣・甘え顔」では、目を極端なタレ目にし、下唇を波打たせるように歪ませるのがポイントだ。このように、目と口の縦横比を大胆に変形させることが、アーニャの表情イラストを生き生きと仕上げる秘訣である。