大規模バジェットのエンターテインメント作品が隆盛を誇る一方で、低予算ながら個人の内面や鋭い社会批評を掘り下げたインディペンデント作品の勢いも止まらない。デジタル機材の普及と分散型配信の普及により、学生作品であっても世界中の映画祭で一躍注目を浴びるルートが確立された。
地方都市の衰退、気候変動への不安、あるいは個人的な孤独——若き映画監督たちが切り取るテーマは多岐にわたる。大作映画には真似できない自由な発想と、研ぎ澄まされた独自の視点。映画教育の場は、まさにそうした尖った才能を保護し、磨き上げるための「安全な実験室」として機能している。