現在、全国の保育現場や高齢者福祉施設において、この8枚リースの採用率が顕著に伸びています。その背景には、単なる工作の枠組みを超えた作業効率と心身機能への明確なメリットが存在します。
都内の認可保育所で5歳児クラスを担当する保育士への聞き取り調査では、次のような生の声が寄せられました。
「従来の工作では、ボンドやのりを子どもたちが服につけてしまったり、乾く前に触って崩れてしまったりするトラブルが日常茶飯事でした。しかし、この8枚リースは机が一切汚れず、『角と角をぴったり合わせる』という集中力を育む作業に専念できます。8個のパーツを友達同士で4個ずつ分担して折り、最後に合体させる共同制作としても大人気です」
また、介護老人保健施設で機能訓練を担当する作業療法士(OT)は、手指リハビリテーションの観点からその効用を力説します。
「親指と人差し指を細かく動かす『ピンチ動作』は、大脳皮質の運動野を広範囲に刺激します。8枚リースは、同じ工程を反復するため短期記憶の負担が少なく、軽度の認知機能低下が見られる方でも『自分の力だけで最後まで完成させられた』という強い自己効力感につながります。完成したリースをご家族に見せて自慢される姿を数多く目にしています」
SNSや相談掲示板では時折、「高齢者には差し込みが少し硬い」という指摘も見られますが、これは通常の15cm角折り紙をそのまま使った場合に生じやすい傾向です。現場ではあらかじめパーツの折り目を爪の背でしっかり付けさせるなどの工夫によって、無理なくスムーズな組み立てが定着しています。