かつてのステータスシンボルだった「一見さんお断り」の高級会員制クラブは、徐々にその姿を消しつつある。代わりに台頭しているのが、共通の趣味や価値観で繋がるコミュニティ主導型のスペースだ。例えば、アートコレクターが集まる夜、あるいはスタートアップの起業家たちがアイデアを交わす夜など、日によって異なるテーマが設定される。
ここでの主役は、豪華な内装ではなく「誰がそこにいるか」だ。偶然隣り合わせた人物と、デザインやテクノロジーについて熱く語り合う。そんな偶発的なイノベーションの火種が、毎夜のように生まれている。物理的な場所としての価値を超え、知的な刺激を得るためのプラットフォームとして機能しているのだ。