「編み上げた直後は可愛かったのに、荷物を入れたら底がビヨンと伸びてしまった」——これこそが、初心者が最も直面しやすい落とし穴です。ニット製品であるかぎ針編みは構造上どうしても縦方向に伸びる性質を持っています。この伸びと型崩れを完全に防止する決定打が「内布(ライナー)」の装着です。
ミシンがなくても心配いりません。型紙は編み上がったバッグ本体のサイズに合わせて布(綿麻シーチングやキャンバス生地が最適)を裁断し、脇と底を手縫いで袋状に縫い合わせるだけで十分機能します。バッグの内側にインナーバッグのように重ね、バッグ口の巻きかがり部分にまつり縫いで留めつければ、重いスマートフォンやペットボトルを入れても編み目が引っ張られず、美しいフォルムを何年も維持できます。
さらに耐久性を高めるのが持ち手の付け方です。本体から直接編み出す一体型も手軽ですが、荷物の重さに耐えるなら「市販のレザーハンドル」をカシメで留めるか、編み地をしっかりすくって二重に縫い付ける別付けスタイルが確実です。異素材のレザーやウッドを取り入れることで、作品全体に引き締まった高級感が生まれます。