世界中の国旗を見渡したとき、赤白2色 国旗 理由の根底には、人類共通の視覚心理と中世から続く紋章学の厳格な文法が存在します。赤は太陽、炎、そして祖国のために流された尊い「血や勇気」を想起させ、白は「純潔、平和、神聖、光」の象徴として世界各地の神話や宗教に登場します。
西洋紋章学(ヘラルドリー)には、「金属色(金=黄、銀=白)」と「原色(赤、青、黒、緑、紫)」を隣り合わせに配置しなければならないという厳格なコントラスト規則がありました。戦場で遠く離れた場所からでも味方を瞬時に識別するため、最も視認性の高い原色である「赤(ギュールズ)」と金属色である「白(アージェント)」の組み合わせが重用されたのです。
この色彩の強い対比は東洋においても同様です。日本の日の丸 由来を辿ると、古来より朝廷や武家社会において紅白は慶事や天下統一の象徴とされてきました。聖徳太子が隋の煬帝へ送った国書にある「日出づる処の天子」の思想や、源平合戦で源氏が掲げた「白地に赤丸の扇」が武士の勝利の象徴として定着した経緯があります。幕末の1854年に徳川幕府が日本船の識別旗として採用し、1870年の太政官布告、そして1999年の国旗国歌法制定を経て法的に位置づけられました。鮮烈な赤と無垢な白の対比は、文化圏を問わず人々の心を掴む普遍的な引力を持っています。