愛車のメーターに警告が出た際、ドライバーがやってしまいがちな行動の中に大きな落とし穴が存在します。
ネット上の掲示板や動画サイトでは、「バッテリーのマイナス端子を10分間外せば警告灯が消える」「ヒューズを抜き差しすればリセットできる」といった裏ワザ的な情報が散見されます。確かに、電源供給を一時遮断すればECUの揮発メモリがリセットされ、警告表示そのものは一時的に消えることがあります。
しかし、これは火災警報器の電池を抜いて火を消したと錯覚するような極めて危険な行為です。物理的な断線や失火、センサーの異常データといった根本原因が解消されたわけではないため、数十キロ走行したところで必ず再点灯します。それどころか、最新のN-BOXではECUが蓄積していた燃料噴射学習値やスロットル開度のキャリブレーション、CVTの学習データまで強制初期化されてしまい、アイドリング不調や燃費の極端な悪化を引き起こす二次トラブルの温床となります。
もう一つの重大な盲点が、ホンダのリコール・改善対策の履歴確認です。ホンダは過去、燃料ポンプ(インペラ不具合により燃料供給が滞りエンストに至る事象)に関して大規模なリコールを届け出ており、N-BOXも広範な年式・型式が対象となっています。もし警告灯点灯の原因が対象部品に該当していた場合、ディーラーでの修理・交換作業は無償対応となります。「古い車だから自腹で高額修理するしかない」と決めつけず、ホンダ公式サイトの「リコール等情報対象検索」で車台番号を入力し、未実施のリコールがないか確かめる姿勢が不可欠です。